列島横断弾丸キャラバン(準備編)
10日間のキャラバンから帰ってきた。
今回の旅はキャンプ装備も持参するものの大半が車中泊、快適な寝床は必須。
昨年の東北行は暑さのせいもあり、たいそう寝苦しく消耗した。
で、作りましたよ簡易ベッドを。
ハイエースなんかだと金さえ出せば市販のキットがいろいろあるのだが、輸入車用となるとワンオフで製作してもらうしかなく、手間も時間もかかり数十万の出費となる。
自分の車は後部座席を完全に取っ払い2シーターとすることも可能なのだが、1脚で30キロの座席を脱着するのは大変な重労働だし置き場所にも困る。
そこで考えたのだが、後部シートの背もたれを前に倒すとほぼ水平になる、これ使えないかな。
荷室に同じ高さになる台をおけば充分に横になれるが、大人が二人寝るとなるとかなりの重量になるため華奢な造りでは不可なのと、荷物が充分に積載できてかつ簡易にセッティングできる必要がある。
ネットや雑誌ではコンテナや衣装ケースの上に板を渡し、車中泊の簡易ベッドとして使っている例をよく見かける。
荷室をフルに使用できるならそれもよいが、市販品流用ではシートと同じ高さに揃えるのが難しい。
よしここは自作だ!!
が、最初に材料を買ってから完成まで実に半年、放ったらかしにしていたのを出発直前に仕上げた。
ちなみにぴろは絶対できない、今回もベッドなしだと思っていたらしい
自分は夏休みの宿題は夏休みが終わってからやるタイプ、計画的になどできない。
それもさんざん督促されるまでほっといていた、運がよければやらずに済むから。
今回ようやく尻に火がつき重い腰を上げた。
材を切りそろえる。
材料はいろいろ考えたが見栄えより強度優先、失敗しても痛くない安価な建築用木材でいくこととした。
フレームは2寸角の垂木用赤松2メートルもの1本約800円を10本、板は1X4のSPF材2メートルもの1枚約200円を12枚、合計で1万と少し。
この辺から焦りだして作業再開、ホゾの加工、丸ノコで胴付きをカット。
ホゾ穴の加工、電動ドリルで大まかに穴をあけてからノミで仕上げる、福岡では穴ほがすという。
接着剤を使用して組み上げ、
天板を真鍮釘で打ち付ける、木材の端が揃っていないのは今回は仮組みで帰ってきてから綺麗に仕上げるつもりだったため、これが後にあだに。
少しやっては放ったらかしを繰り返したので1ヶ月以上かかったが、集中してやれば実質2日あればできると思う。
さあ車に積むぞ、
が、車内の奥行きが足りなくてあたる、幅もキツく入らない。
仕方が無いので夜の7時に丸ノコで天板の余り部分をカット、これで幅はギリギリでクリア。
奥行きはシートを10センチほど前にずらしなんとか解決。
おっ、いい感じ。
荷物もちゃんと積める。
下段はキャンプ道具、上段は寝具と衣類のダッフルバッグ。
結果は大成功、クーラーボックスの件とか改善の余地はあるものの、これまでは寝る前に荷室の荷物を全部外に出してから寝床を整え、荷物は前部座席に詰め込むのだが入りきらないときは一部を車外に出すこともあった。
今回は車内から出ずに1分でセッテングができる。
マットレスを敷くのでちゃんとしたベッドで寝るのと遜色なし、天井が低い事以外は不満なし。
角材を建築用金物で補強したフレームはミシリともしない、おかげで重いが。(推定40キロ)
使用例:
行くぞ北海道、出発編に続く。
列島横断弾丸キャラバン(出発編)
当初目論見では、晩飯食って風呂はいって22時頃に出発しようというつもりであったが、
ベッドの仕上げと設置で手こずったため、とりあえず仮眠をとってから深夜1時出発。
丸犬の寝込みを襲い拉致、一路東へ。
岡山-兵庫県境の事故渋滞のあと、三木SAで仮眠。
自分が寝ている間、丸犬は楽しんでいたみたい。
茨木-京都間で本格的な渋滞につかまる、また眠くなったので桂川PAで休憩。
丸犬はカーブとストップアンドゴーが苦手。
ここまでで約2時間のロス、予約しているフェリーの関係で青森に翌日の昼頃に着かないとならず、少し焦る。
北陸道へ入り渋滞ともおさらば、尼御前SAで丸犬散歩中。
夕食は米山SAですませたが、その直後これに気づく。
満腹なのでレギュラーにしたが一口しか食えず、残念ながら大部分が丸犬へ。
よし帰りにビッグを食うぞと思ったが、下り限定メニューらしく食えなかった。
翌日のことを考えると仙台あたりまでいっておきたかったが、磐越道の磐梯山SAで力尽きる。
写真のノイズは空気中に浮遊する放射性物質のため。(ウソ)
翌朝、東北道に入る。
仙台を超えると路面状況が悪化、写真ではわかりにくいが継ぎ目が裂けているのが再舗装されており、盛り上がってジャンピングスポットのようになっている。
車がピョコピョコしジェットコースター状態で、丸犬のみならず人間もたいそう不快。
ナビには規制情報がいっぱい。
よく見かけたのが大量の仮設トイレの運搬、この時期なので被災地向けというより復興現場用であろう。
岩手に入り、桜前線に追いつく。
青森港に無事到着、予約していたフェリーに乗船。
約4時間の航程、船内で寝るつもりだったが大部屋では落ち着かずあまり眠れず。
函館へ無事到着。
ここまでの積算トリップ情報。
すでに夕方、土地カンのない函館での今宵の宿は五稜郭公園のパーキング。
おやすみ、道南→十勝編に続く。
列島横断弾丸キャラバン(道南→十勝編)
朝、目覚めて最初に丸犬の散歩。
昨夜は内側をショートカットしたが、こんどは堀に沿ってぐるっとまわってみる。
北海道は桜はまだつぼみ、開花は今週末あたりか。
しかしこの五稜郭、思っていたよりショボい。
「えっ、こんだけ!?」って感じ。
丸犬の散歩には丁度いいが、要塞を想像していると肩透かしを食らう。
大砲もある時代に、こんな軍事拠点じゃ官軍に負けるわ。
本日の目的地の帯広周辺に向け出発。
まず最初に立ち寄ったのが大沼公園、駒ケ岳なども見えるはずなのだが。
キャンプ場があったので、駐車場に車を入れ周辺を散策。
少し気になったキャンプ場の立て札。
ところどころ釣り人がいるのだが、それは我が目を疑う光景。
釣台に竿掛け出して、どうみてもヘラブナ釣り。
北海道はルアーやフライで鱒とか釣るんとちゃうん、函館は本州チックと聞いてはいたが。
森の道の駅で、朝御飯に名物のイカめし。
伊達の手前で、丸犬が暴れだしたので道の駅にて散歩。
室蘭では地球岬へ、でもここもなんも見えん。
白老で昼食、白老牛の牛丼と焼肉丼。
高速に乗るがナビに騙され分岐で日高道に、
ちなみに手元の地図(2001年版)ではこの道ちょろっとしかできていない。
間違いではないが、まっすぐ日勝峠方面へ行きたかった。
国道に降りしばらく走っていたが、また丸犬が暴れだしたのでので二風谷ダムのあたりで散歩。
まわり道と途中の仮眠のせいで、日も暮れかかった頃に日勝峠に到着。
日高側の8合目付近からガスが、どんどんシャレにならない状況に。
なんとか峠を超え、道東道のSAで丸犬の散歩。
実は道東道は延伸して日勝峠もトンネルが開通しており、秋には千歳・札幌方面と直結するらしい。
事前に伸びてることだけは知っていたが、ナビ任せにしていたためこんなことになった。
どうりで車がおらんと思った、こんな天気の夜に誰も峠に上がらんわ。
今回の教訓、地図は最新にすべし。
出発してから風呂抜きで頭も痒くなってきたのでぜひ入浴したい、どうでしょうで名前だけ知っている十勝川温泉に向かう。
このあたりの温泉はモール泉というやつで、植物起源の有機質を含む湯、ようは昆布だしみたいなもんである。
余談だが今の家に引っ越した際、風呂釜が長期未使用でお湯を入れると湯垢(泥)がでてモール温泉状態だった。
風呂が終わると次はメシと寝床、白老で見たガイドブックの情報を頼りに池田町へ。
少しさまよい駅前の駐車場が無料で駐め放題なのを発見、ここをキャンプ地とする。
車を置いて食事へ、もう走らないのでビールも飲める。
帰ってからお勤め(丸犬の散歩)を済ませ、就寝。
丸犬が便秘気味なのが少し気がかり、十勝→厚岸編へ続く。
Amazonのこいつは2007年版だったので買わなかった、道東のコンビニで2011年版をゲット。
列島横断弾丸キャラバン(十勝→厚岸編)
朝、池田町を散歩。
次の目的地、弟子屈方面へ移動、途中の風景。
渓流でフライフィッシング、やっぱこれだよ。
おー、すげえ。
まあまあいい感じかな。
標茶を釧路川沿いに根室へ向かい南下。
夕食は厚岸の道の駅で海鮮バーベキュー。
何故かバーベキューの野菜セットが白菜だったので、丸犬にお土産。
おやすみ、ここ風が強くてすっごく寒いんやけど朝の散歩嫌やなあ。
厚岸-中標津編へ続く。
列島横断弾丸キャラバン(厚岸→中標津編)
厚岸の朝、風が強くて寒い。
が、それよりも問題なのは、日本の東端に近いこのあたりでは日の出が福岡より1時間は速い。
3時台で薄明るくなり4時になるともう朝、丸犬のタイマーがリセットされてしまった。
厚岸は牡蠣が有名な海沿いの町。
風が強くて寒い。
根室へ向け出発し、最初の休憩。
誰もいないので丸犬をフリーに、原生花園でおおはしゃぎ。
展望台に上げてみる。
次に霧多布岬へ、何があるというわけではないが先っぽはとりあえず行くことにしている。
途中でこんなものが、
こんなとこだったのね、東京に引っ越してもめてたみたいだけど戻ったらしい。
根室手前の風蓮湖で散策、
丸犬に牛乳を支給。
根室に到着、ようやくの朝昼兼用御飯はエスカロップ。(名物のカツライス)
車を駐車したイオンで白菜を半たま購入、丸犬のお通じ改善なるか。
お腹がふくれたら、先っぽシリーズ納沙布岬へ。
向こうは北方領土のはず、なんか見えるんだけどよくわからん。
まだ時間が早いので、野付半島へ回ることに。
原生花園(何も咲いていないのでただの原野)で散歩。
そして本日のメインイベント、別海町で夕食におにぎり班絶賛のポークチャップを食べること、なんと700グラム。
焼き上がるのに40分かかるので、要予約。
予約した時間に少し遅れたせいか、アツアツから少し冷めていまひとつ。
でもぺろっと平らげ、丸犬にも数切れおみやげ。
あとは寝るだけだが、このあたり道の駅もなく牧草地や原野ばかり。
公園とかの駐車場でもよいのだが、真っ暗になってからだと様子がわからず不気味。
ようやく中標津の開陽台に場所を定め到着、ここは小高い丘の上の展望台。
プラネタリウム以上の星空が売りらしいが、曇っていて何も見えない。
今日は脂っこいもんばっかり食ったので黒烏龍茶でも飲んどくか、おやすみ。
中標津→八雲編へ続く。