犬の居ぬ間に 最終章 2週間ぶりの札幌
窓の向こうに見えるのはテレビ塔、ここは札幌
金曜の朝ぴろに電話が、相手は保護団体の人、内容は?
仕事で道東に行く用事がなくなったので、当初予定でお願いしますとのこと。
当初予定とは?
自分は11月後半の連休付近に実家へ行く、通常は釧路-関空便
その帰りを千歳にして、クルマで来るぴろとランデブーし1泊、
翌日に楓ちゃんを迎えに行くというプラン。
かなり先なのと、自分は月後半に所要がありいきなり留守番させて大丈夫かという不安も。
ぴろと電話会議の結果、この週末に行くか、と。
先方に確認すると、それでOKと。
受け入れ準備もろくにまだのまま、翌朝札幌に向けて出発。
犬の居ぬ行程は例によって淡々と順調に進み、
ここは札幌の手前、北広島のジョイフルAK
前にもいたラブの子まだいるな、今日は動いてる
ここで、当面の間のフードと蓋のできるゴミ箱を購入し、札幌へ。
みほっちファミリーと夕食をともにし、
今夜の宿へ、前回と同じプリンス。
そして冒頭の写真へ戻る。
さあ、これから迎えに行くゾ!
犬の居ぬ間シリーズ、これにて完結。
紅葉は散ったが、楓が来たよ
楓のお迎えに預かり先のペットサロンに到着、
手前にいるのはチャミ
奥から登場
小さいな、チャミも大きな方ではないのに同じ秋田でも体格が全く違う。
豆柴ならぬ豆秋田でブランド展開して一儲け、
ダメです、そういうことはしないよう、誓約書書いてます、はい。
オーナーの手で積み込まれ
クレートへ収容
約2時間のドライブの後、十勝平原で休憩
抱き下ろすときにビビりションされた。
少し散歩
聞いていたハナシでは、怖がりで散歩が下手、あとウンチがゆるい。
ぴろ、第1回のウンコ拾い行いました、柔いけどちゃんと掴めるから大丈夫。
散歩の方は、とにかく走る、逃げようとしているのか、ひたすら疾走。
それでも小さいからぴろでも御せる程度。
17時過ぎ、家へ到着。
ごはんちゃんと食べた
丸犬のベッドへ案内したのだが、
嫌そう、加齢臭?
まる爺、お空で泣いてるよ、使ったってな。
トライアル期間
我が家で一夜を明かした楓、
犬ベッドにもクレートにも入らず、食堂の隅っこに籠城モード。
それでも夜中に何度か起きては水を飲み、ウロウロ探検はしていた模様。
ごはんはちゃんと食べるが、散歩には行きたがらず。
それでもトイレもあるし、外へ出そうとすると大騒ぎ。
逃げ回るのを捕まえ、抱きかかえ外へ。
すると疾走、でも敷地の外へは出たがらない。
リードの端を持っているので右往左往ぐるぐると走り回る。
今はトライアル期間で、通販じゃないがクーリングオフ的な場合もある、
みほっちからは、「お願いします、お願いします」のLINEの連打。
だいたい1週間でとりあえずは慣れるとは聞いているが...
子犬の面倒を見るのはいいが、矯正は...オレはサリバン先生か...
かなり不安な幕開け。
まさかの自分たちの番
今、てんやわんやです。
原因はこれ
今まで、よさくやらジルやら、よそのワンコはさんざん探してきたが、まさかの自分たちの番。
それは一昨日、
ずっと隅っこに引きこもっていた楓だが、ジャーキーを作り始めたら立ち上がった。
そろそろトイレさせとくかと、外へ連れ出したのが失敗。
緩いなと気にはなっていたハーネスがすっこ抜け逃走!
遠くへ逃げるわけでもなく、のどかな追いかけっこ
そのうち飽きたら捕まるだろうと思っていたのだが...
最初は動画を撮る余裕もあった
休憩中の楓
30分近くのこの状態に音を上げ、ぴろにLINE
ちょうど昼休みだったので、いったん帰ってきて捕獲の補助を要請。
ぴろが来ても状況は改善せず、挟みうちにしようとするものの
裏庭だけでなく家の周囲をぐるぐる回られ、にっちもさっちも。
それでも、一度はタックルに成功、楓を抑え込めた!
しかし態勢は不完全、「首輪をつかめ!」と、ぴろを呼ぶ。
駆け寄ったぴろ、手をのばすが牙をむかれ、怯んで掴めず。
楓はもがいて抑え込みから抜け出てガチに逃走へ。
裏庭を大きくグルっと回った後、隅っこから隣の放牧地へ走り去った。
呆然と見送る我々、戻ってくるわけもなく、役場やら警察等関係機関に連絡。
役場から運ばれてきた箱罠
しょうがないとはいえ、すでに野犬予備軍の扱い。
その後、逃げた先の裏の林を山狩りしたが手がかりなし、
16時には暗くなり、捜索終了。
翌日、朝から再び山狩り、
それと並行でビラを作成し、あちこちに配り、人が集まる箇所に掲示してもらう。
昼前からは助っ人ロッキーが参加して戦力アップ!
楓はヒートが終わったばかりで、残り香があるらしくグイグイ行く。
いい感じだったが、決定的な手がかりはなし。
午後には里親だったペットサロンのオーナーが駆けつけ捜索に加わる。
夜には、みほっちもやってきた。
今日は保護団体の方も来て捜索に参加、皆さん札幌から、本当に頭が上がらない。
昼には自分たちの仕事を投げ打って来てくださった方々も札幌へ帰っていった。
昨日からあちこちで降雪があり今日も寒い、明るいうちに山間部を抜けないとやばい。
それでもビラの効果があり、午後遅くには有力な情報が、
我々の捜索エリアとはかけ離れた方向だった。
見には行ったがまもなく日没、期待をつないで明日に続く...
やはり立ち耳巻尻尾とは相性が悪かったか。
身柄確保
今朝、早起きして裏を見に行ったぴろから、
まだ布団の中にいた自分に電話!
「楓かな? 楓じゃない?」
寝間着のまま見に行く、
庭の隅で小さく丸くなってる。
これは!?
楓だな!
かつて「こさく」の件もあったが、間違いないな。
家の中に運び込み、リードとハーネスを装着、当面は厳重監視。
元いたすみっこで丸くなる楓、
とりあえずは一件落着か、後始末が大変だが。
あちこちに連絡とお礼やら、そして今後の身の振り方...