入院こぼればなし
今回初めての入院を体験した、救急で担ぎ込まれるというおまけつきで。
そのときのもろもろのことを忘れないうちに。
最初の入院先は家の近くのH総合病院、
救急車を呼ぶと何処へ連れて行かれるかわからないので、
後のことを考え受け入れてくれるか直接電話し、ぴろ父の車で運んでもらった。
ぴろ運転だと2重遭難の危険があるため。
で、「この時間だととりあえず入院ですね」はいいが、
「一番高い病室しか空きがないんですが、いいですか?」って、
死にそうなくらい苦しんでいる病人に聞くな!!
付き添いがおるやろ、ボケ!!
これがその病室、ぴろブログで、1日7000円となっているが、1泊だと14000円でシティホテル並み。
ホテル基準だとたいしたことないが、まあ広くてきれいな部屋だった気がする。
とにかく、トイレがあったのが助かった。
風呂もあったがこちらは入る余裕全くなし。
翌日、一般病室に移ったがそこで一夜を明かすこともなく、
苦しさでのた打ち回ったあげく痙攣を起こしICU(集中治療室)へ。
うわさに聞くICU(集中治療室)とはどんなところか、
機材は多少多かったが普通の病室とさした違いはなし。
誰かが近くに控えていて、常に看ていてくれるのが一番の違いか。
これはICU脇の小部屋。
入院にあたりいろんな承諾書にサインさせられた(らしい)が、極め付けがこれ。
暴れるから拘束していいかの承諾書。
気がついたらICUで普通に寝てたので当人は全然覚えがないが、
6人がかりで押さえつけられ拘束されていたらしい。
あと、書面はないがTシャツを脱がすのに切っていいかの承諾も求められたらしい。
で、これがお陀仏になったTシャツ。
病気の内容がわかるにつれ、万が一のことも考えF大病院に移ることになり、
特に緊急でもないが、救急車でサイレン鳴らして搬送してくれた。
が、福岡の車は救急車が来てもよけない。
「救急車が通ります、進路を譲ってください」とスピーカーで叫んでも、交差点で止まって待つのはこちらのほう。
前から感じていたが、福岡の車には田舎道の軽トラ感覚なのが多く見られる。
自分のことしか見えていないので、右側車線をのろのろ走っても平気、
無理な右折やUターンで、危なかったり後続車の邪魔になっても平気、救急車も気にしない?
F大病院では最初個室へ、
これは特別待遇なのではなく他所から転院してくると、とりあえず隔離されるらしい。
ようはバイキン扱いか!!
後で聞いたところでは、この病院では1年以上前に今話題の多剤耐性菌「アシネトバクター」の騒ぎがあったらしい。
入院後は前の病院から引き続きの点滴生活、
栄養と水分補給のメインのやつの横から、でかい注射器みたいなので血圧を下げる薬剤や、
血液さらさらにする薬剤等もろもろを投与される。
点滴針も1本では足りず、左腕に2本刺さっている。
点滴で栄養補給されるせいか不思議と腹はすかない、食欲がわく状況ではないが。
なんだかんだ4種類もくっついているとそれぞれにコンセントがあって、トイレ行くのもたいへん。
同時に水分も24時間補給されているわけで、夜中に2回はトイレに行きたくなる。
わき腹の小袋は心電図モニタ、胸に端子が貼り付けられコードが送信機に伸びている。
バッテリが入っているので結構重く寝るとき邪魔、これは比較的早くに取れた。
こんな生活を10日ほど、薬剤がもれたりで手がパンパンに腫れてきたのを口実に
一時外してもらったが血圧が上がってふらふらになり、また点滴つきに逆戻り。
2週間でようやく全部がとれた、この少し前あたりから食事も開始。
この食事が三分粥からスタートで五分粥、全粥となりようやく白飯(ただし高血圧向け減塩食)に、出世魚か。
大体、三度三度おかゆなんか食えるか。
点滴のみ生活で7キロ痩せて、お粥でプラス1キロ痩せた。
だがその裏で、お粥食というもののおかずは結構普通なのでこれだったらと、
「サンドウィッチ買ってこい」とぴろに指令。
牛乳と卵がいいんだったらと「アイス食いたい」とこっそり買い食いし、栄養補給。
ここは大学病院なので、毎週火曜の朝に教授が部下を引き連れ大名行列のようにまわってくる。
検診があるので入院患者はベッドにいろと放送があって、ひとりひとり順番に診て回るのを待つ。
ドラマやマンガで見たそのままなので、笑ってしまった。
体温計が患者一人一人に割り当てられ、毎日看護師がチェック(資産管理)に来るのだが
手術に行った人のが行方不明になり、大騒ぎして探していた。
あんなもの誰も盗ったりしないし他の荷物といっしょに紛れ込んだとしか思えないのだが、
まさか麻酔があけていきなり「体温計知りませんか?」とも聞けないだろうしどうなったのか。
あとどこでもあるのかもしれないが、
手術直後の患者にいいベッド(マットレス)を割り当てるようローテーションというか地上げがある。
主任さんが、「術後の患者さんに譲ってください」とお願いに来る。
さして寝心地がよくもないが、慣れた寝床を譲るのは嫌なものだ。
自分はベッドそのものはなかったが、ベッドの位置を出にくい場所へ移された。
自分は月水金と血液検査を受けていたのだが、その採血は朝の6時前後に行われる。
何も飲み食いしないうちに採ってしまいたいからだろうけど、
ひどいときは真っ暗な5時ごろに看護師がやってきて、寝ぼけて朦朧としたまま血を抜かれる。
まさに明け方の吸血鬼。
そんなこんなの中、なかなか検査の数値がよくならず(買い食いのせい?)、
予想外になが居してしまったが、ようやく解放されほっとしている。
手術せずに済んでよかった、もう2度と入院なんかせんぞ!!
コメントの投稿
No title
言葉の端々に毒があって、なかなか楽しく読ませてもらいました。
私も入院生活をした事があった(数年前の肺炎)のですが、
入院直後の2〜3日はしんどかった!!
落ち着いてくると退屈な日々となるのだが、数値が悪い、体力が戻らないって事で、同じように1週間ぐらい、ぐーたらな生活をしました。
まあ、幸い、時間はいっぱいあると思うので、長い目でリハビリしてください。
リハビリ報告を待ってます。
No title
輸液ポンプ&シリンジポンプの数もハンパじゃないし。
ICUにまで入って、抑制も経験されたとはっ。
ご苦労さまでした

まだまだ体も重くてダルくて大変だと思います。
無理をせず、ゆっくりと体調を戻していってくださいね。
そして、いつか、どこかのキャンプ場で・・・
この武勇伝をナマで聞かせてください(笑)
早く完全復活されることを祈っています!!!
Re: 杉PON
うちの黒い鬼トレーナーがそうさせんのよ。
Re: しえるママ様
風呂場へ搬入したのですが膝ガクガクでした。
わんこ重量挙げに参戦できるよう、鍛えておきます。
でも2匹分かー。
ぴろからもこぼればなしを
食あたりと診断されて明日には退院できるでしょうと言われていたのに、何故痙攣をおこしてICU???
病院につくと、20時の巡回では何もなかったが、20:15に同室の人がナースコールを押してくれて発見されたとのこと。(個室から移っててよかった〜)
何故痙攣しているのか医者もわからず、拘束してとりあえず鎮静剤で落ち着かせたと。
理由がわからないままICUに入っているのが一番不安。
面会したその姿は両腕、肩、足とがっしり拘束されて両手にはミトンも(今となっては写真を撮っておけばよかったなーと思うけれど、そんな余裕なし・・・)
翌日には拘束もはずれて、本人は意識もあり筋肉痛だと言う^^;
後日痙攣ではなく、あまりのお腹の痛さにベッドから落ちたのだと聞いた。
造影剤CTでようやく食あたりでないことがわかり、点滴で保存的治療をすると言われたのだけれど、ICUからだしてもらえない。
そろそろでれるかなーと思っていたら、悪化して大学病院へ。
最初の病院にはいい印象がないなー
先生は丁寧に説明してくれていい人だったんですけどね。
大学病院では最初個室に入ったんで、「ココはなんぼなんやろー」って不安でしたね(笑)
もらったパンフレットでは一般病棟の個室は1万円って書いてあるし、でもどーみても前の病院の7000円の方がきれいだったし。
土曜日に転院して、月曜日に入院受付でタダだと聞いて、
「この個室タダだって」と言ったら、「さっき6人部屋に移れって言われた」って。
その後はけっこう平和に暮らせるようになったけれど、長かった〜
以上、ぴろ感想でした。